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忍野「阿良々木くん……君、ロリコンに憑かれてるよ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 00:51:20.12 ID:h9CxOzu60
「よう、八九寺」

僕の前を、八九寺がてくてくと歩いていたので声をかけた。
会ったのは本当に偶然。
こいつと会う約束して落ち合った事なんて一度も無いし、
そもそも八九寺には家が無いわ電話も無いわで、
出会うときはいつだって、お互い町をぷらぷら歩いていた時、たまたま……という必然の偶然となる。

立ち止まった八九寺は僕の顔を見るなり、慌ててリュックの中をがさごそと漁り出す。
「…何捜してるんだ?」
「防犯ブザーです……どこにしまったかな」
「知り合いに話しかけられてブザー鳴らされるこんな世の中じゃ!」
八九寺という少女は、まあこういうカンジの生意気なガキだ。
服装も髪型もこてこてのロリロリ。髪を染めるなんて思いつきもしない、
清純な黒髪おさげが今日も可愛い。

――何て、この口の悪い少女相手に欲情するのは、きっと真性のロリコンくらいだろう。
僕はロリコンではないので、そんな事はありえない。

「年の離れた男性に声をかけられたら、その人は性倒錯者だと教わりましたから」
「お前は僕がロリコンに見えるってのかよ」
「……あえて言及はしません」
「しろよ! 腫れ物を見るような目で僕を見るなっ!」

僕は自分の事を、いたって普通の学生だと自負している。
影が薄くて得意な事も無い。汚れを知らない少女の健康的なふくらはぎを見ると
つい音の鳴らない携帯カメラで激写したくなるだとか、そういう趣味は断じて無い。
少なくとも、一年前の僕はそうだったし、先週の僕が若い男子の憤りを収める為に読んだ本には、
僕より少しだけ年をとった、乳房がふくよかなお姉さん達がいたはずだ。

「大体な、僕には一応だけど同い年の彼女がいるんだぞ」
「性の不一致のストレスを、知り合いの少女で慰める……とかですか?」
「勝手な解釈をするな! だいだい僕は……っ」

まだ体を重ねるまでの関係には至って居ない、健全で清純な彼女がいる。
彼女は僕には勿体ないくらいの完璧な女性だ。
今はまだ、そういう蕩けるような肌の触れあいを行ったという事実はない。
だが、僕も健全な男子だ。いずれは、必ず、一投入魂、百発百中、決めて見せると誓ったりもした。

そう、僕には綺麗な彼女がいて、いずれ彼女とそうなる事を望んでいた。はずだ。
なのになぜ。僕はさっきから、目の前の少女……八九寺の白いおみ足を凝視しつつ、
股間を膨らませているのだろうか。

僕は他人に待ち伏せされた経験が少ない。
10本指どころか、片手で数えられる少なさだ。
まあ、凡人が普通に生きていればそんな経験滅多にあることじゃない。
僕は喧嘩で一番目指し、日々地域の不良達に狙われる番長でもなければ、
アホ毛をバカにされている虐められっこでもない。

だから今日、僕の家の前で待ち伏せらしき行為に遭遇したとき、なぜかいい知れない高揚があった。
年下で、妹の友達で、僕の……知り合い、千石撫子が、所在なさげに髪をいじっているのを、
僕の方が先に発見したから。

「こよみお兄……ちゃんっ」

千石は僕に気づくと、まるで待ち合わせに遅れた恋人に向けるような笑顔を、ぱぁっと花咲かせた。
千石が僕を待ち伏せしていたのか、妹との約束があったのかは知らないけど。
年下の少女に、こんな笑顔で出迎えられたら……誰だってカン違いする。

「千石、どうしたんだ」
「あの……ぐ、偶然通りかかったから、その…」

偶然と申された。
千石は明らかに僕ん家の前で立ち止まり、僕の通学路、僕の通学時間に合わせて何かを待っていた。
だがそんなささいな嘘も今日の僕は受け流す。
千石撫子、現役女子中学生の、貴重な制服姿がお目にかかれたのだから。
僕は無意識に、頬をつたった涎を袖でぬぐった。


「千石、制服凄く似合ってるよ。だけどもう少しスカート丈は短い方がいい」

千石、何か僕に用か。
そう問おうとして、台詞と思考が逆転しているのに気づいた。

「こ、こよみお兄ちゃん……?」

僕の邪な視線を感じ取ったのか、千石は膝まで隠れるスカートをさらに押さえつけ、鉄壁の防御を計る。
…足を視姦されたくらいで日和るとは、何て歯ごたえの無い。
お前、この前僕の前で、麗しき現役中学生のブルマ+手ブラ姿を披露して、
児ポルノに喧嘩を売ったばかりじゃないか、と心の中で抗議しながら違和感に気づく。
僕は千石に、何を期待しているんだ?

「あの…お菓子作って来たの。こよみお兄ちゃんに、食べて貰おうと思って…」
「食べて貰おうと……思って……だと!?」
「ひっ!?」

勃起した! 少女に求愛されて、僕は勃起したぞアグネス!
いやまて。おかしい。何かがおかしい。

少女の言葉から性的な意味を強引に嗅ぎ出し、股間を膨らます事に何の罪がある?
いや大ありだろ。
罪なんて無い。それはとても自然な事だ。
僕の頭の中で、2極の背反する思考が火花を散らす。

「阿良々木くん、あなた風の噂によると……未発達な少女に片っ端から欲情しているらしいじゃない」

放課後、戦場ヶ原の方から、恋人らしく連れ添っての帰宅を申し出てきた。

戦場ヶ原ひたぎ、僕の彼女は淡泊だ。
最近スキンシップが少ないと突然手を繋いできたりするような甘えはないし、
愛の確認させて、と自らキスをねだるような事は決してしない。
鉄のような女性。

性的な事に興味が薄いのかもしれない。
ただ、僕の性欲に関しては、警察犬のような嗅覚を発揮して追い詰めてくるんだけど。

「何だよそれ……まるで僕が変態みたいじゃないか」
「……そうね、言い過ぎたかしら。阿良々木くん、あなた自分と同年代かそれ以上の異性に、全く欲情出来ないらしいじゃない」
「変態っぽさがまるで消えてないじゃないか!?」
「あ、後ろに警察官が」

僕は全力で振り向く。
冷や汗ダラダラかきながらあたりを見回すが、背後には誰も居ない。計られたのだ。

「阿良々木くん、良い機会だから言っておくわ。私は恋愛に理想なんて
持ち込まない主義よ。好きな相手が実はジャニーズだったなんてサプライズは期待していないし」
「まるで普段から妄想してたみたいにリアルな例えだな」
「私より知能が著しく劣っていても、まあ許せるわ。男性が家事をする事は時代の流れだもの」
そんな先の事まで考えてません、なんて口が裂けても言えません。

「もし、風の噂が本当で……阿良々木くんが真性のロリコンなのだとしたら」

鋏をジャキジャキ開閉させながら、戦場ヶ原は僕の股間に狙いをつける。
怒っていた。表情からは感情なんて一切わからない、いつもの冷静な顔だけれど。
付き合いの長い僕は理解している。彼女はやるといったらやる女なのだ。
敵対する相手の口に、躊躇無くホッチキスを打ち込むというヤンキー漫画ばりの拷問を既に僕は経験済みだ。

「罰は二通りでどうかしら。鋏で去勢するか、薬で苦痛無しに種を死滅させられるか……どっちがいい?」
「どっちも男として死んでるじゃないか!? それを僕に選ばせるっていうのかっ!」
「そうね、鋏はやり過ぎかしら。なら少し緩くして……鋏をノコギリクワガタに変更なんてどうかしら」
「猟奇性がアップしてる!? むしろひと思いに切ってくれよ!」

本当は糾弾なんて益の会話したくないのだろう、戦場ヶ原がため息をつく。
自分の彼氏が浮気したってんなら、まだ口論の余地はあった。
だが、自分の彼氏が、好いた相手が……よりによって性倒錯者で、性犯罪者予備軍ときたら。
そりゃあ落ち込みたくもなるのも当然だと思う。
大変だな戦場ヶ原。お前の彼氏として、僕も何とかしてやりたいと思うよ。
でも駄目なんだ。

「…百歩譲るとして。直腸に電球を差し込んでから、思い切り蹴っ飛ばして、
腸内をガラス片まみれにするっていう条件で百歩譲ったとして」
「一歩も譲ってねぇ!? もうヤクザ並の制裁だろ!」
「……百歩譲って、阿良々木くんが性欲に飢えているのはわかったわ。
お気に入りの金髪ツインテール本では、たぎる肉欲を制御出来ないくらいに、ね」
「おおおおぉぉぉい!! お前いつの間に僕のエロ本粗探ししてたんだよ!?」
「粗探しなんて酷いわね。そんな盗人みたいな真似しないわよ」

失礼ね、と戦場ヶ原が髪をかき上げる。
確かに、戦場ヶ原は優等生だ。
とある厄介事に関わるまでは、人当たりもよく面倒見もいい、しとやかなお嬢様だった経験もある。
彼氏のエロ本に嫉妬するなんて、そんな下世話な真似は……。

「私はただ、阿良々木くんがよく利用する本屋で待ち伏せて、
大人びた私服で偽装した阿良々木が成年誌コーナーに消えていく所を確認した後、
阿良々木くんが道ばたに捨てたレシートを拾って、たまたま知っただけ」
「犯罪だからっ! それストーカー行為! お前それでよく人に説教出来るなっ」

「私の責任もあるわ。彼氏の溜まりに溜まった精を処理するのは、彼女である私の義務。
それを怠ったのは他でも無い、私だもの」
「いや、そんな義務を要求した覚えは無いけどさ…」
「そういうエロは雰囲気にこだわりたかったのだけれど……仕方ないわ。彼氏を更正させる為だもの」

戦場ヶ原は突然、僕の腕を取って走り出す。
通学路から逸れた人気の無い路地裏に僕を誘い出すと、おもむろに制服の上を脱ぎだした。

「…いいわよ 好きな所触って」
「戦場……ヶ原?」
「別に、今まで焦らしていたのは、あなたに不満があったからじゃないし、
私にそういう欲求が皆無だったわけでもない」

誰がのぞき込むかもわからない道ばたで、戦場ヶ原ひたぎの、
学園では深窓の令嬢扱いされていたアイドルの、
僕がはじめて会ってから、ずっと気になっていた女の子の、まぶしいくらい白い肌がむきだしになった。

薄暗い路地裏であらわになったのは、嘘みたいにくびれたモデル並のウエスト。
いまだブラジャーに囲われた、手に吸い付きそうなくらい柔らかそうな胸肉に、僕の視界が縫い付けられる。

「今までは機会が無かっただけ。今回は雰囲気も何もないけど……阿良々木くんを

更正させるには、これしかないもの。だから…」
「戦場ヶ原っ!!」

僕の大声が予想外だったのか、戦場ヶ原は肌を露出させたままびくりと体を震わせる。
頬を赤らめる戦場ヶ原は、とんでもなくレアだ。表情だけでも記録したい程に。
僕は上着を戦場ヶ原にかぶせて、

「こんな所でいきなり脱ぎ出すなよ。風邪引くぞ」
「………………何、その普通な、童貞あるまじき反応」

僕の反応があまりに意外だったのだろう。
少年誌で口にすれば20週くらいで打ち切られるであろう少年への差別用語を呟きながら、
戦場ヶ原が口を開けて驚愕していた。
この表情もレアなので、撮ったら高く売れるかもしれない。
まあ、僕は良識人なので、女の子にしか売らないけど。

「最初に出会った頃は童貞で、きっと今も童貞のままな阿良々木にあるまじき余裕ね」
「別に普通だろ。それと差別用語を連発するのはやめろ。カットされるぞ」

嘘でもなく虚勢でもない。
実際、僕の男の部分には何の反応もない。戦場ヶ原の半裸を目の前にして、だ。
外見は美少女の戦場ヶ原は中身もすばらしく美少女だった。
一ヶ月前の僕なら、きっと前屈みだろう。
一週間前の僕でも、帰ったらパンツを洗ってる思う。
じゃあ……一体いつからだ?

屈辱だわ、と歯噛みする戦場ヶ原。
「阿良々木くん、私と助平な事、したくないの?」
「いや、別に」
「………っ!?」
雷鳴に打たれたかのようなショックを全身で表現し、戦場ヶ原はがくりと崩れ落ちる。
「ま、まさか……阿良々木くんは、この下着の下に隠された二つの果実を、見たいとは思わないというの?」
「僕だって場所をわきまえるさ。お前っていう彼女も出来て、余裕も出来たし。女性の下着くらいで」

突如、僕の耳が異常を察知する。
近くで聞こえる、小さい少女二人の笑い声。
昔の僕ならスルーしていた、未発達を称する幼き声。だが今の僕は聞き逃さない。
今なら……1km先の幼女の戯れでさえ感知してみせる――っ。

「でも……ロリコンは犯罪よ。彼女としては、犯罪行為に走る彼氏を優しく諭すのは義務だと思うの」

そう言って、戦場ヶ原は懐からどでかい鋏を取り出す。
その無骨な姿と肉圧の刃は、文房具のそれではない。
堅い食材を骨ごと断ち切る破壊力を持つ、キッチン鋏という名の凶器だった。

「優しく諭す気なんて一切感じられないよっ!?」
僕は無意識に、鞄で股間を隠し男を守った。

突然、僕の前髪をかき上げる突風。

――――ここだっ!

神速の動きで首を動かし、ターゲットを視界に入れる。
この距離でなら、逃さない……逃したくないっ、逃すものかっ!

「きゃぁ~~!?」
「やぁ~~ん! な、何でミニスカートの時に…っ、み、みえちゃ…っ!?」

小学生。ランドセル。幼い少女の。縞々パンツを、僕は全力で網膜に焼き付ける。

「阿良々木くん」

はっとする。
冷たい、僕の心臓を一瞬凍結させる氷点下の呼びかけに。
まずい……まずすぎるっ。戦場ヶ原に見られた。
一番見られたくない恋人に、一番怒らせてはいけない魔女に。

ちょっと際どいエロ本の趣味を見つかるより数段重い――
よりによって。なぜそんな行動を取ったのか、実は僕にもよく分からない。
最近の事だ。

巨乳物のエロ本に興味が無くなり、裏山に捨てた。
その代替として、僕はロリータ物のおかずを求めるようになっていた。
理由はわからない。突然わき出した本能に、理由なんてつけられない。
なぜステーキがおいしいか。どうして二次元の恋愛ゲームにはまれるのか。
そんな理由知らなくても、おいしいし、楽しい。
それと同じ感覚で……僕はロリータにハマった。

ロリータといっても、店で売っているロリは合法だ。
見かけが幼く見える成年が、スクール水着やブルマを着用しロリに見せかけるという、偽善に満ちたもの。
そんな物では全く満たされず、数回楽しんだあと激しい虚無感に襲われ裏山に捨てた。

そして最悪な事に。ロリ風ビデオを捨てて帰宅していたその日。
その裏山に捨ててあった宝を……真性児ポルノを見つけて、見つけて、僕は。

「阿良々木くん」

戦場ヶ原は、笑っていた。
付き合ってからはじめてみる、極上の柔らかさを持つ微笑み。
女の子からこんな笑みをされたら、誰だって舞い上がるに違いない。
彼女を知らない男なら、きっと骨抜きにされる。

彼女の黒い性格を身をもって知る僕は、きっとペンチで脊髄まで抜かれるだろうと、死を覚悟した。

「ひとつ聞きたい……」
「被告人、阿良々木さん。発言をどうぞ」

縛られて身動きの取れない僕を、八九寺が遠距離から棒でつつく。
千石はうなされる僕に『痛くない?』と気を遣ってくれる。
一番落ち着く自室で、生涯最も窮屈なこの状況。
僕の中で千石株が20円高に。

ちなみに、今の僕は優しい少女もツンデレな幼女も、どちらでも一向に構わない。
どちらか一方を選ぶなんて出来ない。

「…誰が戦場ヶ原に報告したんだ」

恋人のロリコンを治すために、僕の歯を奥歯まで残らずペンチで抜いた戦場ヶ原悪魔は今ここには居ない。
忍野を呼びに行ったのだ。
だから、ここにいるのは病気の僕を見張る2匹のロリと、
自室に生ロリを連れ込んでいるというこの状況でなぜか甘勃起している1匹のロリコンのみ。

「私がちくりました」
「お前かっ!」
「収入源の無いお子様な私に『お前のパンツなら高く買ってやる』と息を切らす阿良々木さんに
生パンツを売った代金で買ったのが、この飴なのだと説明しました」
「全部残らず嘘じゃねえかっ! しかも安っ!?」

「でも、阿良々木さんが私の汚れを知らない柔肌をじろじろ見ていたのは事実じゃないですか」
「ならその事実をありのままに話せよっ!」
「どっちにしろ変態な事には変わりませんよ」

「お前がねつ造しなければ、僕が戦場ヶ原に抜かれる歯は前歯だけですんだかもしれないんだぞ。
奥歯をペンチのみで引っこ抜かれる痛みを想像してみろっ」
「きゃっはははははっ!!」
「爆笑してるうううぅぅ~~!?」

遠慮無く僕を貶める八九寺に、千石はどうしていいかわからず、ただおろおろしていた。
そう、千石や戦場ヶ原は、八九寺の姿を認識している。
八九寺は、以前は僕にしか見えない、僕だけの地縛霊だったのに。

「い、今変な事考えましたね!? おまたの辺りがきゅん♪ ってしました!」
「か、感じてるぅ――!?」

僕はおまたの辺りのきゅんきゅんを隠す為、うつぶせになる。

「つーか、お前、僕以外の奴には見えないんじゃないのか」
「レベルアップしましたので」
「何のだよ何の。一日中町で何をして、何を倒したら設定改変出来るんだよっ! 何か色々と厨っぽくなっちゃうだろ!」
「暇な時はかかさず、阿良々々々々々々々々木ぃ!(蕩ろけちまいな!)さんの名前を覚えて経験値稼いでいました」
「さっそくありえない間違え方してるじゃないか!! っていうかスタンド攻撃!?」

「とにかく、阿良々木さんは少しやりすぎました。児ポルノ的にイレギュラーです。そのまま少し反省していて下さい」

反省。そう、僕は反省せねばならない事をした。
だからこうして縛られる事を受け入れた。
むしろ、もっと強く…もっと肉に食い込むくらい、きつく縛ってくれてもいいくらいだ。

友達の八九寺を、視線で傷つけた。
妹の友達で、僕をお兄ちゃんと呼ぶ妹分の千石を、部屋に連れ込んで大事な部分を傷つけようと企てた。
そして、恋人のちぎりを交わし、愛し合うと約束したはずの戦場ヶ原をきっと傷つけた。

縛られて動けない僕の手を、千石がきゅっと握ってきた。
「こよみお兄ちゃんは悪くないっ……悪くないよっ!」
「千石……」
「こよみお兄ちゃんは悪い事なんてしないもん……っ! さっきだって、ひとりぼっちの私に『家に誰もいないから、部屋に来ないか』って遊びに誘ってくれたものっ!」
「それ連れ込まれてますっ! 知らない大人についていくなって教わりませんでしたか!?」
「こよみお兄ちゃんは昔から知ってるもんっ」
「顔見知りの犯行!?」

「私、さっきのお姉さん……戦場ヶ原さんに、聞いたよ……
こよみお兄ちゃんのかかってる病気のこと。放っておくと酷くなる、怖い病気なんでしょ?」

「…ああ、そうだ。不治の病らしい。だから千石……お前の手で、治してくれないか?」
「私に任せてっ! 私、こよみお兄ちゃんの為なら、何でも……っ」
「じゃあ、まずは……僕のここを優しく……いや強くっ! 時に優しく、さすってくれないか?」

八九寺は宙高く飛び、落下の勢いで僕の頭を踏みつける。
子供のくつしたの肌触りって、どうしてこんなに気持ちいいのだろう。
っていうか後頭部よりも、鼻を踏みつけて欲しかった。

「そんなとこさすったら、悪化しますからっ! ってあなたも本気でさすろうとしないで下さいっ!
……ひぃ!? 阿良々木さん、何くつした嗅いで恍惚とした顔してるんですか――!?」

ごめん、戦場ヶ原……僕は、病気だ。

「あの、こよみお兄ちゃん……ひとつだけ、聞きたい事があるんだけど」

千石は頬を赤らめて、もじもじしながら問う。

「その、こよみお兄ちゃん、お兄ちゃんなのに……私で、えっちなこと……したいの? 彼女、いるのに」

千石は恥ずかしさのあまり、うつむいてしまう。
中学生には少し刺激が強すぎたらしい。
きっと普段千石の周りには、女子中学生に欲情する年上が居なかったのだろう。
それが普通で、今この部屋が異常というだけなのだけど。

「千石、よく聞いてくれ。僕はついこの間まで、お前のことを、何て言うか、妹みたいに思ってたんだ。放っておけないっていうか…」

千石の表情が、少しだけ沈んだように見えたのは僕の勘違いだろうか。

「でも、今日改めて千石を見て気づいたんだ…僕は千石が」
「……っ! こ、よみ……お兄ちゃんっ」

この状況化でも、千石は僕の手を離さない。握った手から、震えが伝わってくる。
緊張か、恐怖か、気持ち悪いと思われているのかもしれない。
でも、千石は僕の手を離すどころか逆に強く握りかえしてくれた。

「聞かせて……続き、聞きたいのっ! 私がずっと想っていたこと……こよみお兄ちゃんの口から、聞きたかった事、聞かせてっ」

その必死さは、まるで好きな男子に告白するみたいな感じで、女の子の真剣さが見て取れた。
だから僕は言った。本心を、包み隠さず。

「今度はスクール水着で、手ブラしてくれないか」

千石の反応が無い。だからもう一度言った。

「スクール水着を着たまま、上だけはだけてくれないか」

千石は何も言い返しては来なかった。ただ、放心していた。

「ただスクール水着を着るだけじゃ、駄目なんだっ! 手ブラで恥じらう千石が見たいんだ……っ! なぁ、八九寺!?」
「とぅるるるるるるるる……あ、もしもし? 今女子中学生に性的な行為を要求している性犯罪者が……ええ、人数集めて至急お願いします。地味に耐久力あるので」
「通報はやめろっ! やつら本当に来るから!!」

「私は大丈夫だからっ! こよみお兄ちゃんが望むなら、どんな服でも着るもんっ!だってそれしか、私は…っ」
「服ならば何でもいいわけじゃないぞ! 例えばメイド服っ! 派手なデザインを要求される昨今、旧型で露出の少ないタイプじゃ満足出来ない奴らは、胸元や肩肌を見せるタイプの」
「おまわりさんっ、早く! 病気が悪化してますっ!!」
「で、でも私そういう知識とか全然知らなくてっ! (ごにょごにょ)………とかも、どうすれば防げるのか知らなくて……だから、こよみお兄ちゃんから教えて貰わないと、私…っ」

パラダイスだった。
こんな時間がずっと続けばいいと、僕は本気で思っていた。
だが同時に、この最高な時間は案外すぐに終わりを告げる事もまた知っていた。
なぜなら――

「楽しそうね、阿良々木くん。私といちゃいちゃしてる時より、ずっと楽しそう」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/15(火) 07:51:30.99 ID:h9CxOzu60
やばい超眠い
寝ますわ
起きてて残ってたら続くってことで


次回! こよみロリータ2

【神原】「阿良々木先輩っ! 私を、裏切ったなっ! 私の純情を弄んだっ! 返せっ!! 私のスクール水着をっ」

【忍野】「阿良々木くんは、穴があれば何でもいける口なんだねぇ。独り占めしすぎだよ。……かくいう僕も、」

【まよい】「絶対に登校したくないです…っ! 絶対に登校したくない……っ!!」

【撫子】「お兄ちゃん、一緒に入院、しよっ」




【阿良々木】「…僕が誰かって? …ロリコン様だよこの野郎!!」
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